『九州モデルベース開発推進研究会』

本研究会は平成23年7月15日より,所属をQUESTからES-Kyushuへ移動しました.
「九州モデル駆動開発検証推進部会 」をご覧ください.

研究会発足趣意書

                                                      2010年10月1日
                                       九州大学大学院システム情報科学研究院
                                                          福田 晃

1.研究会名称

    『九州モデルベース開発推進研究会
(略称: QMB Qhushu Model-Based development study group)

2.趣意書

 福岡、北九州を中心に産学共同の組込みシステムを対象としたモデルベース開発についての研究・開発・
啓蒙活動を行い、その活動を通じて会員のモデルベース開発技術を向上させ、また会員企業の産業分野に
おける競争力の向上を目指します。中国、インドなどのBRICS諸国からのモノづくりへの追い上げには、
これまでとは異なるパラダイムでの開発力により対応できることが必要となるため、これに対応できるように
なることを目指します。

 九州地域において福岡知的クラスター創業事業での『モデル検査ツールの開発』、ETソフトウェアデザインロボット
コンテスト(ETロボコン)によるモデルベース開発の実践的啓蒙活動、産学連携による実践人材育成事業、
さらに福岡市の委託による先進的組込みソフトウェア技術者育成事業でのモデルベース開発教育、社団法人組込み
システム技術協会(JASA)制御設計研究会 等でのモデルベース開発の教育事業、啓蒙活動、研究活動、などを、
これまで実施いたしました。また、上位開発手法であるプロダクトライン推進部会(QPL)により開発について
啓蒙活動、実践を行っています。このたび、社会情報基盤システム実証センター(仮)の開設が来年3月に
予定されており、このセンターを活用して九州から先端的なモデルベース開発技術を発信し、産業発展への貢献を
目指して推進研究会を立ち上げることとします。

 九州は半導体産業、自動車産業、ロボット産業など強い競争力を持つ企業が立地しています。このような分野に
おいては、機器に組み込まれてそれを制御するコンピュータシステム(組込みシステム)が重要です。
近年の機械・機器の高付加価値化により、組込みシステムのソフトウェア(組込みソフトウェア)の
大規模化・複雑化が著しく、高品質かつ高信頼性を持つソフトウェアの開発技術に対する要求が高まってきています。
開発技術の向上にはモデルベース開発技術の啓蒙、開発、推進が重要な課題となっています。

 『九州モデルベース開発推進研究会』は、産学官共同の技術交流活動を通じて、会員企業における
モデルベース開発技術を向上させることにより、それぞれの産業分野における会員企業の
競争力向上を目指すものです。具体的には次の事業を展開します。

【事業内容】

1) モデルベース開発技術者のコミュニティ作りとその運営
2) モデルベース開発技術、方法論の技術の確立と実践、普及
3) モデルベース開発に関する技術者の教育、講習会等の技術交流

何卒、研究会の趣旨をご理解いただき、研究会活動への参加をご検討いただければ幸いです。

                                                     以上

3.発起人


氏名 所属
福田 晃 九州大学
久住 憲嗣九州大学
中西 恒夫九州大学
芦原 秀一株式会社 ネットワーク応用技術研究所
有森 浩司株式会社 福岡CSK
岩﨑 孝司富士通九州ネットワークテクノロジーズ 株式会社
甘田 哲久株式会社 コア 九州カンパニー
松尾 真悟マイクロコート株式会社
塚田 雄一キャッツ株式会社
山下 直仁九州組込みソフトウェアコンソーシアム
瓜生 勝九州組込みソフトウェアコンソーシアム


4.座長

  九州大学 システムLSI研究センター
        准教授   久住 憲嗣